日本生まれの英国人作家、カズオ・イシグロ氏原作、「Never Let Me Go」の映画を観てきました。今週いっぱい、NYCとLAの各2劇場で限定公開中です。評論家の評価がとても高いので、直ぐに全国規模に拡大公開されるかとも思ったのですが、英国での公開が来年とのことで、今のうちに観ておかないと散々待たされて後悔するかも…と、慌てて西LAのLandmark Theaterに行ってきました。引越し前は徒歩圏内だったこの劇場ですが、フカフカの革張り椅子、傾斜が十分にあって前に人の頭が邪魔にならない構造、明るい画面、飲み物食べ物持ち込み自由で、隣の本屋さん内のスタバでコーヒー買って持ち込めるとこ等々、やっぱ、いい劇場だわぁ…
原作本「Never Let Me Go」は2005年刊、「わたしを離さないで」という邦題で、日本語訳も出ています。翻訳版は立ち読みしただけですが、原作の淡々とした上品な語り口が上手く伝わり、しかも滑らかな分文章で、とても良い訳だと思いました。原語の英語版も、語り口調の文章のせいか、すっきりとして語彙も難しくないので読み易いのですが。機会があれば(図書館にあるか、Book Offで安くなってたらw)、ぜひ日本語翻訳版も読んでみたいと思います。