わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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二重被爆~Japan Film Festival 2011より

 昨日、一昨日と、このFC2サーバーで何か不都合があったらしく、記事のアップロードが出来なくて困っちゃいました(><) なんだか他のFC2サイトを拝見しても故障が報告されたりして、この頃FC2は不都合が多いですね…

さて、今日は、ロサンゼルスNo.1人気ブログ、Dream On @LAのLisakyさんが誘ってくださって、オレンジ・カウンティーのアーバインへ、日本フィルム・フェスティバルへご一緒させていただきました。演目は、二重被爆者、山口彊さんを追った「二重被爆 I」と、その続編である「二重被爆~語り部・山口彊の遺言」です。先週、Lisakyさんのブログで上映があることは知っていたのですが、運転の苦手な私(><)、アーバインまで行くのはキツいなぁ、と、諦めていたところなので、超ラッキー!

 第一部は、「二重被曝I」と、それに先駆けて被爆によってケロイドになった背中の写真で有名な、吉川清さんと、その奥さん、生美さんを描いた短編「運命の背中」の上映、そして各作品のプロデューサーの舞台挨拶でした。「運命の背中」は、広島被曝二世の出山ひさ子さんの作品ですが、静かな中に強く訴えるものを感じさせる、こんなに骨太な作品を生み出した出山さんが、顔立ちも雰囲気もかわいらしい小柄で華奢な女性だったことに少しびっくり。私もまた、父が長崎で被曝した被曝二世ですが、父は余りその事を話したがらず、もっと訊いておけばよかったと思いますが、その父も鬼籍に入って…えーっと…何年目だっけ?(おとーさん、親不孝でごめん)

 そんな親不孝娘としては、実際に被曝を体験した方々が高齢化し、その真実を語る人が少なくなっていく中で、原爆投下の事実を風化させてはならじと活動している人々の存在は頼もしい限りです。福島原発事故で放射能汚染の恐怖が現実化しつつある今だからこそ、特に日本の若い人達に見てほしい、考えて欲しい作品だと思いました。観るものに原爆の是非を押し付けるでもなく、一方的にアメリカを悪者にもしない。写真が公開されて、アメリカから多くの手紙が届き、吉川さんご夫妻が驚く場面がありますが、ここにはアメリカ人は「鬼畜」ではない、日本人と同じ人間であること、そして吉川夫妻の「赦し」が強く感じられます。それ故に、人間が産み出してしまった、原爆という破壊兵器の非人間的な残酷さが、更に強調されるような気がしました。


 そのケロイドで爛れた背中を世界に晒すことで、原爆の脅威を訴え続けた吉川氏、そして、その奥様がお見合い相手の吉川さんを「この人なら自分を護ってくれる」と確信したきっかけが、その吉川氏の背中だった。正に「運命の背中」だったのですね。とても有名な、その背中の白黒写真ですが、カラーで被曝直後の様子を再現した映像には息を呑みました。この作品は、要請があれば、何処でも無料で上映してくださるそうです。全国の高校や公民館などで広く上映され、多くの人、特に若い人達に見てもらえればいいな、と、思います。


 第一部後半と、短い休憩を挟んだ第二部は、広島、長崎と二度も被爆した山口彊氏のドキュメンタリーでした。先ごろ、BBCが番組中で「世界一不運な男」と呼んで、物議をかもし出したご本人が、2009年12月末に亡くなられたこの方なのです(これに関する私の感想は1月23日の過去ログから)。プロデューサーの稲塚氏は、BBCでこの作品を放映して欲しいと働きかけておられるそうですが、罰ゲーム的な意味ではなく、望ましい形ではなくともニ重被爆者の存在がイギリスで知られたのですし、是非、放映を実現して欲しいと思います。山口さんは、長年の沈黙の後、息子さんを癌でなくされたのをきっかけに、自らの経験を語ることを通して、核兵器の廃絶と世界平和を訴え始めました。その熱意は、93歳で亡くなられるまで衰えることなく、地元・長崎のみならず、遂にはNYの国連本部で講演を行うまでに至ります。日本に先駆けて上映された二作目「山口彊の遺言」では、胃癌末期で病床にある山口さんを、ジェームズ・キャメロン監督が訪ねる様子が映されます。世界的な大ヒット作を生み出したキャメロン監督に、核兵器の残酷さを訴える映画を作って、広く世界に知らしめて欲しいというが、山口さんの最後の望みだったのです。

 一作目は、「二重」被爆というテーマを捉えきれていないような感があり、続編のほうは、一作目を見てないと解り難い内容なのに、一作目と全く同じシーンも多く、二作をまとめて60分の短編に編集すればいいんじゃないかな…と、思いました。作品は日本語で、英語字幕が出るのですが、山口さんのユーモアのセンスが限られた字幕では伝わり難いのは仕方ないとしても、広島での原爆投下直後、再開した山口さんと同僚が抱き合って「よかった!」と言い合ったという字幕が「Oh God, thank you!」なんて、勝手に「God」とか付けんなよ、と、思ったり。二作目では、山口さんの仏教徒としての宗教観が語られるシーンもあるだけに、気軽に「とっても感動した気持ちを現してみました」的に「God」を使うのは不適切。一神教的な観点から、勝手に字幕翻訳者が「God」を足したとしたら、もっと不適切。

 個人的には、幼い頃に二重被爆したものの、余り記憶がないという長崎新聞社長が、「自分は余りそのことを覚えてもいないし、火傷の痕があるわけでもないのに、被爆者であることを主張するのがおこがましい気がして、今までは公にはしていなかった」とおっしゃるのを聞いて、何故、亡父もまた、あまり被爆体験を語りたがらなかったのかの理由が、少し判ったような気がしました。そして、長崎での原爆投下の模様を「雲がキラキラと輝いた」という表現には、亡父が言っていた、ピカッと光ってから少しすると、キラキラしたものがいっぱい降って来て、当時、国民学校の生徒だった父は、教室で机の下に隠れてろって言われたのに、あんまり綺麗なので机の下から首出して、先生に怒られたと言っていたのを思いだしたのでした。

 映画の後は、プロデューサーとの質疑応答でしたが、このころになるとボランティアの通訳さんが疲れちゃったのか、なんか日本語と、その訳の英語の内容がどんどんズレていっちゃった。私、実は、二作目内で山口さんが、アメリカの高校生を前に一部を英語で講演したり、キャメロン監督の言葉を聞いて英語で答えていたり、元から英語のできるインテリじっさまだったのか、語り部の活動を始めた90歳目前になってから英語を勉強なさったのか…を、尋ねてみたかったのですが、この映画を見に来る人が少なかったことに憤った方の発言の後で、そんなノホホンな事は流石に訊きにくて止めたww

 ところでキャメロン監督は、アバターの続編の制作が終わった2015年には、山口さんと約束した原爆投下に関する映画を作るかも、と、表明しているそうなのですが、かも、じゃなくて、しっかり実現して欲しいものです。


 映画の後は、アーバインの安くて美味しい回転寿司「くら寿司」につれていってもらいました。一皿一律$2。美味しかった~!アーバインなんて滅多に来るような所じゃないから!、と、食べまくって、あう…状態になりつつも、同じモール内にある、行列の出来る台湾ベーカリー「85℃」へ。もー、マジ行列。お店の前から、ずらーっと長い列。たっぷり30分は待たされて、やっとパンを買えたけど、種類も豊富で、しかも安くてびっくりです。また並ばなきゃなんないので買わなかったけど、ケーキもすっごく美味しそうでしたよ~!で、ショートケーキ$2.50とかで、これまた安いの!サウスベイもにもお店出して欲しいなぁ… 今日はほんとうに楽しくて、美味しい一日でした。Lisakyさん、ありがとうございましたm(__)m


パン、美味しかった。外カリッ、中フワッのフランスパン最高!
  1. 2011/04/16(土) 22:05:49|
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