わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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7000億オレオレ詐欺か?

あー、議会?おれ、おれ!オレだけど、サブプライムやらマネーゲームやらで失敗して、エラい借金抱えちゃってさ。ちょっと7千億ドル振り込んでくれない?でないと、オレ、まじヤバいことになるんだよ。オレだけじゃない、世界全体で大恐慌なっちゃうの。だから、今すぐ銀行行って振り込んできてよ。振込先は、P-A-U-L-S-O-Nな。え?オレって誰だって?何言ってんだよ、オレだよ、オレ!

 お前はオレオレ振込み詐欺か!?な、今日この頃のウォール街でございます。上院の修正案も、個人・法人向け税制優遇という人気取りな措置を加えたものの、ポールソンが巨大な権力を握る部分は変化なし。公的資金による不良資金買取で金融機関(ウォール街)を救済しようと訴えるこの法案を担いでいるのが、実はウォール街に深く関わっている連中であり、この混乱を引起した張本人達という事実。だいたい、このポールソン財務長官自身が、元ゴールドマン・サックス会長、今の金融不安の原因を作った超A級戦犯の一人なのです。ウォール街救済によってメインストリームも救われるというけれど、まずはメインストリーム救済を先鋒に、そのための戦略の一部としてのウォール街救済であるべきではないのか?

 共産主義の崩壊から約二十年、価格管理統制に逆戻りというのは、過剰な市場管理の結果崩壊した日本経済の失敗の教訓も活かされていない。元々が市場で評価されていないが故に焦げ付いた証券を政府が買取る事は、市場原理主義の死を意味します。そして、何の代替案も示さぬままに、闇討ちの如く法案を通そうとした姿勢は、イラク戦争開始時と全く同じシナリオというのも、国民の警戒心を高める一因となっています。だいたい、借金まみれのアメリカ政府のどこに7千億ドルがあるのだ?そして、それが、この効率の悪い投資によって流動性を失えば、一体どれだけの機会費用(Opportunity Cost)が失なわれることになるのか?

 わに家としても、株市場の暴落によって、自分達の401K(退職所得保証金積立)がどーんと目減りして哀しい。家の価値は連日自由落下中だし、消費財の値上げペースに昇給が付いて行ける筈も無く家計に厳しい。ここの光熱費は基本料金からしてコロラド、テキサスと桁が一つ違うし、市のごみ収集サービスは毎月一律52ドルで、これも今までの州の約二倍。それでも今一つ、尻尾に火が点いた気がしないのは、私自身が自営業で急に影響を受けない、ここ西海岸と金融の中心である東との温度差などもあるでしょうが、とにかく周りを見回せば、いまだ消費(浪費)社会のままだ、と、いうところが大きいと思います。だいたい、これだけの大事件が起こりつつあるのに、ドジャーズのプレイ・オフの方が大きなニュースみたいだし。

 相も変わらず、ポルシェやメルセデツの新車で混み合う高速、サブプライムで差押さえされたような家なら余裕で数件買えるであろう値段のルイ・ヴィトンのバッグを下げた女性、高級ブティックやレストランが賑っている。新聞には、人気シリーズへの出演を決めた20代の中堅女優の契約金が50億円、なんてニュースが載る。これでは、不況が見えてこない。貧富の差の大きいこの国で、富裕層はあくまでも特権階級であり、金融不安もあまり関係ないようです。郊外には、軒並み銀行差押さえ札の立った家が並んでいると話には聞くけど、実際に見かけたことないので、実感が沸かない。それよか、古い家が壊され敷地一杯に建てられた数ミリオンの家には数週間で「SOLD」のサインが立つ事のほうが多い。この辺りは古い住宅地なので、同じ家に何十年も住んでいるお年寄りが多く、オーナーが亡くなれば、相続税が払い切れなかったり、不動産価値を複数の遺族で分け合う為に売払われるのです。そんな小さな一階建ての家を買取り、二階建て、三階建てに改築して売りに出しているのです。この住宅金融難のご時世に、なんでこんなに直ぐ売れるん?と、私などは素朴な疑問を抱くのですが、不動産エージェントをしているお母さん友達によると、大抵キャッシュで買われるんだそうだ。3ミリオンとかを現金払いかよ?あるところにはまだまだ現金があるもんだ。

 一方で、上息子の通う公立中学は、9月に入学した新入生数が一気に増大したそうで、今までなら私立中学を選んだ富裕層が金融不安で公立を選んだせいがある、と、先日、説明を受けて、思わぬところに不況が波及してるんだなと感心したのですが、これも、少し無理してでも子供に良い教育を、と、願っていた中産階級が逼迫されて、または将来的な不安から、教育費の削減を選んだと見てよいでしょう。富裕層と、無責任な投機筋、分不相応の借金をした人たちのツケを、中流家庭が支払わされている証拠の一つだと思います。

 アメリカ経済の不安は世界的な影響を及ぼします。ですから、自国民のためのみならず、世界恐慌を避けるためにも出来るだけ迅速な対応は必要であることに異議はありませんが、上記の理由に加え、過大評価された、若しくは価値の無い証券を政府基金で買い取り、これから誰か…おそらく外国が買ってくれるまでのんびり待ちましょう、という暗澹とした楽観主義、そして行き過ぎた利益追求、逆に言えば消費者の利益より自分達の利益を追求した結果、金融システムそのものを窮地に追い込んだ当事者を救うというこの救済案には賛成できません。議会が一刻も早く、妥当なを採用することを望む!
  1. 2008/10/01(水) 23:07:10|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

こちらこそ、細々と言い返して、すみません。異なる意見や見方を紹介していただくことで、自分も物事をより深く見直し、過ちや自分の物事も見方の一面性に気付かされる機会になり、ここ数日は楽しかったです。ありがとう。

 興味深いサイトの紹介もありがとうございます。私個人のみならず、アメリカ国民の多くが心配するのも、ここで指摘されているリーダーシップの重要性ではないかと思います。あと数ヶ月で退任のブッシュ、危機の原因の責任者の一人であるポールソンは元より、どちらも経済に明るいとはいえない両候補、そして選挙を目前に自分達の進退の方が気になる議員も多い議会、この連中で危機を乗り越えられるのか?これだけの血税を注ぎ込んで本当に事態は好転するのか?そして、ここで中島氏は「金融機関に健全で十分な資本を与えて経済を安定化させないと」書かれていますが、今回の7000億ドルは、多くの見方では所詮焼け石に水程度で全く十分ではないという事への不安があります。

 皮肉なことに、1929年の大恐慌で松下幸之助私的な役割を果たしたのは、私財をも投入し金融引き締めに取り組んだ、J.P.モーガン氏でした。その名を冠した彼の会社が、今回の危機のきっかけを作ったのです。今のアメリカで、この役割を果たすことが出来るのは誰でしょうか…日記にも書いたけど、マケインのe-Bay、CEOを財務長官に、ってのも「それは違う」だし、具体的に名前の出てこないオバマに至っては…まだまだ先行きは不安です。
  1. 2008/10/08(水) 13:07:47 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

いろいろ細かいことを言って、すいませんでした。
私の言いたいことが書いてあるサイトをみつけましたので、ご参考まで。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nakajimat.cfm?i=20081007ck000ck&p=1
  1. 2008/10/07(火) 17:24:52 |
  2. URL |
  3. 宇宙ハンター55 #-
  4. [ 編集]

うーぬ。難しい問題ですね。

>ウォール街の失敗を何で私らの税金で助けなあかんねん、という気持ちはわかります。
 それも大いにあるのですが、私個人としても、401Kや子供達の学資積立て資金の急速な目減り、不動産価値の激減を体験中なので、ウォール街に持ち直してもらわねば困るというのも事実です。

>公的資金導入時の日本でもそうでした。
 問題はその資金の導入先です。救済案可決後、月曜のマーケットはウォール街のみならず世界中で下がりました。世界の金融界が、この救済案の限界を見越しているということでしょう。

>沈みかけている船では、なにをすべきなのか。
 この船から一部のみを救命ボートで救い、船の穴をふさぐ努力や入り込んだ水を汲み出す努力は一切なしに、船そのものと救命ボートに乗り切れなかった者は見捨てる、それがこの救済案だと思います。

>世界は金融安定化法についてどう考えているか。
 とりあえず、月曜の反応を見るに、この案によって安定できるとは思っていないようですね。

>これまでにわにさんが学んできことや経験を踏まえて、別の視点でも一度みてください。
 私のバックグラウンドは農業経済→国際開発なので、どうも偏りがちな味方になってしまうという自覚はあります。色々な意見や、今後の動向を踏まえて、視点を変えてみる努力をして見ます。コメントありがとうございました。
  1. 2008/10/07(火) 13:53:54 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

ウォール街の失敗を何で私らの税金で助けなあかんねん、という気持ちはわかります。公的資金導入時の日本でもそうでした。
これはどのくらいの危機なのか。
沈みかけている船では、なにをすべきなのか。
世界は金融安定化法についてどう考えているか。
これまでにわにさんが学んできことや経験を踏まえて、別の視点でも一度みてください。
  1. 2008/10/06(月) 16:53:12 |
  2. URL |
  3. 宇宙ハンター55 #-
  4. [ 編集]

>この理屈で行くと、日本及び欧州はアメリカへの協調した救済策はとれません、となります。
 私の意見は少し異なるようです。この法令は、自国のヘマには、まず自分達で救済策を発動し、といえば聞こえはいいのですが、自国内のみならず世界経済に影響を与えるにもかかわらず、欧州や日本への協調案全くなしに、自分達の国内企業のみを優先しようとする身勝手さを感じます。「日本及び欧州はアメリカへの協調した救済策はとれません」ではなく、アメリカ議会は取らせようともしていない、野田と私は思っていますとなります。

>危機に対して党派を超えて協力するアメリカはすごい。
党派間で争っている場合ではないということも真実ですが、どちらも同じ穴の狢であることもまた事実です。リーマン、GS、JPモーガンetc…どちらの党へも多大な献金をしており、現財務長官が元GSのCEOであるの同様、民主・共和関わりなく、ウォール街は政府に深く浸透しています。

>マケインもオバマも
選挙を一ヵ月後に控えた正念場で、議会の流れや強力ロビイストの推進めるこの法案に反逆するのは、賢明ではないでしょうからね。

 私も救済案が必要なこと全く意義はありません。今回の7千億ドルも、パラシュートが開かないと焦っている落下中の人にハンカチを渡すようなもの、と、いわれつつも、全く何も投入しないよりはマシだろうと思っています。ですが、問題はその内容です。本文赤字部分に加え、先に書いたとおりの、自分達の目先の危機だけを回避しようとする使い道、その使い道の決定権は小人数に任され、その監視機関すら設置されないこと等々、付け焼刃なこの法案には不確定要素が多くあります。これだけの巨額を費やし、機会費用を押え付けるだけの明確な経済好転への足がかりとなるべき明確な証拠は何一つありません。

 可決された今となっては繰言にしかなりませんが、少なくとも国内の納税者、最大の債権所有国である日本を始めとする先進諸国は、この動きをしっかりと見据え、これ以上の勝手をさせてはならないと思います。
  1. 2008/10/06(月) 14:17:21 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

>金融システムそのものを窮地に追い込んだ当事者を救うというこの救済案には賛成できません。

この理屈で行くと、日本及び欧州はアメリカへの協調した救済策はとれません、となります。
世界的な規模でこの危機を乗り越えようする中で、アメリカも当事者として何らかの対策をとらなければなりません。だから、大統領候補のマケインやオバマも金融安定化法に協力したのです。
危機に対して党派を超えて協力するアメリカはすごい。
  1. 2008/10/05(日) 17:19:41 |
  2. URL |
  3. 宇宙ハンター55 #-
  4. [ 編集]

ほんとに極太の赤字

本当に極太の赤字にしてくれましたね。すぐの行動、ありがとうございました。
  1. 2008/10/05(日) 05:36:00 |
  2. URL |
  3. Miyata Haruo #-
  4. [ 編集]

赤くしてみました

私の主張したかったポイントでもあるので!
  1. 2008/10/04(土) 14:46:09 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

拍手!

拍手。

特に次のところ、極太の赤字にすべきです。

公的資金による不良資金買取で金融機関(ウォール街)を救済しようと訴えるこの法案を担いでいるのが、実はウォール街に深く関わっている連中

闇討ちの如く法案を通そうとした姿勢は、イラク戦争開始時と全く同じシナリオ

富裕層と、無責任な投機筋、分不相応の借金をした人たちのツケを、中流家庭が支払わされている

過大評価された、若しくは価値の無い証券を政府基金で買い取り、これから誰か…おそらく外国が買ってくれる

消費者の利益より自分達の利益を追求した結果、金融システムそのものを窮地に追い込んだ当事者を救う
  1. 2008/10/03(金) 07:02:03 |
  2. URL |
  3. Miyata Haruo #-
  4. [ 編集]

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