わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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被爆二世の読む「夕凪の街 桜の国」

 ちょっと、この下のスポンサーリンクって何!?一体、何時の間に加わったの!?FC2さん、もしかして経営難??広告が小さいのが魅力だったのに、急にスポンサーリンクなんて、そんなの聞いてなーい!って感じ。でも、タダで使わせて頂いてる身だし、文句言うなってっかぁ?

 と、慌てつつ、今日はいきなり、先日、ハンティントン・ビーチに行った帰りに、BookOffで買った、「夕凪の街 桜の国」の感想。いつもは、$1コーナーからしか買わない、渋ちんの私が、この薄い漫画に6ドルも払ったのは、映画化もされた、この作品の評判と、広島の原爆を扱った作品だと聞いていたからです。さらりと立ち読みで読み終えられてしまいそうな薄さですが、じっくり読んでみたくて、購入しました。で、軽く読み流してみて、あひゃひゃひゃ、と、動転して、家を一周してしまった。ちなみにウチは狭いので、一周しても1分も掛からない。

 表題から察せられる通り、広島原爆投下後から10年後を舞台に被爆した皆実を巡るお話と、皆実には姪にあたる七波を主人公にした現代を舞台にした物語の二部構成です。七波は、戦後60年目で28歳って、えらい若いんだが、ご両親、そんなに晩婚?って、突っ込みはさておき、私がアヒャったのは、被爆二世である七波の、「わたしも、いつ原爆のせいで死んでもおかしくない人間と決め付けられたりしたんだろうか」って、台詞。

え??決め付けられてたの!?!

 私も一応は、被爆二世です。長崎市内の親戚の家に疎開していた父は、原爆投下時には尋常小学校の机の下に潜っていたそうな。その父は、3年前に75歳で亡くなりましたが、原爆の事を聞くと、キラキラしたものが一杯降ってきて綺麗だった、としか、教えてくれませんでした。妹が中学校の修学旅行で広島に行く時には、そんなモン、わざわざ見に行かなアカンのか…と、こぼしてた。

 私は普通の人間ですから、そりゃ、「いつ死んでもおかしくないわ」けですが、そういう一般論は横に置いといて、ナガサキはヒロシマよかマイナーだとはいえ、原爆落とされたのは同じだし、するってーと、私も、いつ原爆のせいで死んでもおかしくないと決め付けれてるってことですかぁ?!?あひゃはやひゃ(←自分を失っている最中を表す表現らしい)


 と、私が奇声を発しながら家をぐるぐる回っている頃、国際社会のきかんぼう、ヴェネズエラのチャベス大統領は、アメリカは原爆投下について日本に謝罪すべきだ、と、尤もだけど大きな声で言えた者は少なかった正論を、東京で吼えていた。ああ、このオッサン好きだ。でも、謝って、そんじゃ一件落着ってことに、じゃ困る。謝罪したからって、過去にしてしまってはいけない。核の脅威は、未だ現役なのです。謝罪云々より大事なのは、行動でしょう。その、兵器としての非人道的な存在を訴え続け、核を脅迫の道具に使っている国々に、立ち向かっていくことでしょう。

 と、マクロ的には、過去を忘れてはいけない、原爆被害を語り継ぎ、その脅威を伝えていこう、な、立場なんだけど、ミクロに個人的には、もー被爆者どうこうっての忘れてよー、もーね、蒸し返して欲しくないの、40過ぎまでこうやって元気に生きてきたんだし、父だって長年病に臥せってたけど、被爆と関係なかったし、だいたい子供の頃から超病弱の筈が75まで生きたしさ。ほぉー、二世ですか、不安ですね、ええ、不安でしょう、そりゃー不安に決まってますよね!って、突っ込むの止めてくんないかな、と、思ってしまう、この矛盾。


 作者の、こうの史代さんは、1968年広島市生まれ。私と同年代です。でも、あとがきによると、広島市に生まれ育ちはしたけど、被爆者でも被爆二世でもありません」だそうです。なるほど、実際の被爆二世である私よりも、ヒロシマ、原爆は身近であったでしょう。被爆者や二世に対する差別も目の辺りにしてこられたのかもしれません。私自身、差別されたことはないけど、広島市内では、また状況は違っていたでしょうし。そのような中にあって、被爆は、「よその家の事情」と、作者が言い表すように、一歩隔てられるからこそ、こういった冷静なお話が描けたのだとも思います。

 自分で書いてて、まるで非難してるみたいに読めてイヤなんですけど、それは単に私文章力が足りないせいで、イヤミとか批判、所詮第三者とか言いたいんじゃないんです。お話は名作だと思うし、登場人物の表情や、仕草など、漫画としても読み応えあるし、むしろ地味目な絵柄も好き。それに、「よその家の事情」視線だからこそ、「遠慮している場合ではない、原爆も戦争も経験してなくとも、それぞれの土地のそれぞれの時代の言葉で、平和について考え、伝えてゆかねばならない筈(同じくあとがきからの引用)」という問題提起が生きるのだとも思います。薄いのに高いですが、文庫版も出ているらしいので、目にしたら一読してみてください。映画のほうも、機会があったら観たいな。
夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)
(2008/04/10)
こうの 史代

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  1. 2009/04/07(火) 22:23:31|
  2. 本と映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

>FC2は無料で素晴らしいサービスを提供しているので、基本的には好きなのですが、時たまダークな一面を見せるのがちょっと怖い
ほんと、その通り…orz
 ちゃんと、お知らせが来ていたのですね。読んでないの、バレバレ。本当に、そんな高速化したのかなぁ?私のPCじゃ何の変化も感じられないので、一度、図書館のPCで自分のサイトを見てみようと思います。

上の記事、とても興味深く読ませていただきました。丸山ほどの知の巨人をしても、冷静には語れなかった経験だったのか、と、正直、驚きました。丸山氏で有名…か、どうかは知らないけど、私が思い浮かぶのは、東大のエリートであったにも拘らず思想犯だから二等兵にされて苛められた、ということと、その経験が後の思想に及ぼした影響を論じた一連の論文を読んだ記憶程度なのですが、丸山氏の遺言からも、ヒロシマ経験は、深く氏の中に存在し続けたように思います。もし、丸山の思想とヒロシマ経験に関する研究があれば、読んでみたいものです。

 確かに、軽々しく、被爆経験を吹聴すべきだとは思いませんが、広島や長崎以外、ましてや国外において、被爆者や、その子孫なんて、架空の存在じゃないかって程、存在感がないことが気になります。だから、私は一層、ここに実在してますよ~、その辺にいるオバチャンが被爆者の子供だったりするんですよ~、と、主張したくなったりします。ああ、また矛盾だ…
  1. 2009/04/10(金) 17:06:12 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

丸山眞夫を思い出しました

彼は被爆者でしたが、生前は自分が被爆者だったことに対しては口が重かったことを、わにさんの記事を見て思い出しました。

ttp://fmo.sakura.ne.jp/staff/2007/01/28-032305.php

FC2の突然の広告掲載は驚きましたが、以下の方法で簡単に削除できした。

ttp://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1513.html

FC2は無料で素晴らしいサービスを提供しているので、基本的には好きなのですが、時たまダークな一面を見せるのがちょっと怖いです(笑)
  1. 2009/04/10(金) 08:30:09 |
  2. URL |
  3. おのぼり #-
  4. [ 編集]

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