わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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自由の国の愛国心

 昨日のLA Timesに出ていた小さな記事、一日経っても気になって、ウェブで再読してみました。イラク派遣を拒否した日系陸軍将校に関する記事で、2006年のイラク派遣拒否、そして当時のブッシュ大統領と、この戦争に対する批判的発言のために、一度は軍事裁判に掛けられたものの、一事不再理の原則によって自主退役が認められ、この度、除隊した、という内容。この元陸軍士官は、ハワイ出身のエイレン・ワタダ元中尉、31歳。最初に目を引いたのは、”Army to discharge officer who refused to go to Iraq (陸軍、イラク派遣を拒否した士官を解任)”という見出しの下の、東洋人の写真でした。

 ワタダ元中尉は、イラクへの派兵に参加することは、戦争犯罪に参加することだという信念に基づいて、派遣を拒否したのだそうです。この記事の全文は、ここから読めますが、ワタダ元中尉の弁護士の言葉を引用しますと:

(He is) a hero and a patriot . . . [who] took a lonely stand as a matter of conscience, never attempted to spread discord within the ranks, and never sought to evangelize about his ethical convictions.

 (ワタダ氏は)、自身の良心に従って孤高の立場を守り、階級内での不和を広げようとも、自身の倫理的信念を他に押し付けようとしたこともない、英雄であり、愛国者だ。


 お国のために戦場に征く事、そしてイラクに派遣された兵士達をサポートする事が愛国心、と、声高に叫ばれたブッシュ政権時代に、軍事裁判に掛けられる危険がありながらも、派遣を拒否、戦争・大統領批判は、勇気のいる行動です。しかも、ワタダ元中尉はデスクワークをしていたそうで、別に戦場で実際にドンパチするのでもなさそうだし、3年前に既に中尉だったということは、エリート士官だった筈。イラクに行くのが怖くて逃げた、というだけではなさそうです。

 「国を愛する」とは、一体何なのか?私個人としての意見は以前にもここで書きましたが(ここね)、日本では、愛国心などと口に出せば、右翼のように思われ勝ち。でも、自分の国が褒められれば嬉しい、けなされたらムカつく、ってのも、愛国心なんだと思う。シー・シェパードがウザいのも、日本を愛する故だと思う。

 先の民主党政権時代に、最高裁判所の裏の幼稚園で、基本的人権なんぞを叩き込まれた上息子は、テキサスの小学校でも、忠誠の誓い(Pledge of Allegiance)を拒否し続けた強者で、未だに「納得いかん忠誠は誓えん」って態度ですが、彼が他の13歳と比べて愛国心が欠けているとは思えない。今週は毎晩、アメリカの国立公園の歴史に関するTV番組を見ていますが、毎晩、大いに感心している。これも又、アメリカを「愛する」心ではないでしょうか。

 イラクへ派遣されるのは、大いなる犯罪に加担すること。ワタダ元中尉と意を同じくするアメリカ人は、少ないかもしれませんが、ちゃんと存在します。そして、アメリカの「大いなる犯罪」に気付く人達は、増えていっていると思います。そして、自国の犯した過ちを憂えるのも、その反動を個人的に恐れるだけからではなく、国を愛するが故でもあるでしょう。イラクに戦争を仕掛けたのは間違いだった、と、声を大きくして言える時代になりました。この声が、再び押さえつけられる日が来ませんようにと、願うばかりです。
  1. 2009/09/30(水) 23:55:58|
  2. ニュースねた
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  4. | コメント:10
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コメント

生まれた場所は運命ですか

随分と昔の、JICAのキャッチフレーズですが、しみじみと重い言葉だと思います。日本という豊かな国に生まれたお陰で、こうして暮らしていけるのですから。

>で、こちらの永住権を2回更新しましたが...
うわっ!全く同じ状況です。そういえば、こちらに来たのも同じ頃でしたよね...ほんと、どうせ今更、日本には帰れないし、夫に先立たれでもした時を思えば、こちらの国籍を取るのが一番合理的だとは判っているのですが、日本人であることを捨てられないんです...
 親が商売をしていたので、子供の頃は旅行の機会などありませんでした。せいぜい墓参りで母の実家。今になって、日本に帰るたび、ちょっとした国内旅行を楽しんでいます。純粋に自分の為です(わはは)

Watada中尉は、既に「戦争はいけんのじゃー!」と、叫んでおられますね。ゲンの父ちゃん同様の、骨のある男です。しかし、あの漫画思い出して、トラウマが蘇るよ~(TT)
 Astro Boyねぇ、夏にアニメエキスポで宣伝用のクリップ見たのですが、すごーく微妙・・・「鉄腕アトム」は子供の頃のお気に入り、思い入れがあるだけに、変化に対応できないといいますか…orz
  1. 2009/10/06(火) 14:32:27 |
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  3. わに #-
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自然に中に身を任せ

月を愛で、木々に精霊を感じ、散る桜を惜しむのも、日本人のアイデンティティーの成せる業ではないかと思う今日この頃です。アイデンティティーの確立には、自分のバックボーンを支える文化を理解すること、が、必要だと思います。アーマティア・センの言うとおり、アイデンティティーは単一でなくともよいのです。アイデンティティーを意識するには、自分を見つめる必要もあります。日本の文化を、自分を省みることを、日本の教育はもっと重視すべきではないでしょうかと、私も思っています。
  1. 2009/10/06(火) 14:20:35 |
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  3. わに #-
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はだしのゲンコメント、で本題に。。。

このワタダ氏なら、”この戦争はまちがっとる。こんな戦争はしてはいけんのじゃ。いけんのじゃ!” と拷問されながらでも、近所の人たちに見放されても、頑固にとうしそうでしょ?

で、本題は、愛国心だったですね。子供のときから、”国際人になれ”という大人がまわりにいっぱいいたので、多分その影響でしょう、”Doctors Without Borders" みたいなのを、理想像として育ったみたいです。日本は好きですが、あまり日本人としての自尊心というものは僕にはないと思います。 そもそも、日本人として、生まれたのは、たまたまの出来事で、べつに僕が誇りに思うこともなかろうというのが、正直な感想です。 その代わり、アメリカに来てから散々苦労して今の自分があるので、在米移民としての誇りは、思いっきりあります。 

日本は大好きで、帰国するたびに前に行ったことのない先に、小旅行をするのが楽しみで、アメリカ人の嫁や、友人たちに、”The Real Japan" を見せてやるのも実は、ぼくのほうが喜んでいるぐらいです。 ところが、日本に帰って永住したい気持ちはまったくありません。22年もたってしまい、20代前半から40代半ばまでの、社会的な成長を日本でする機会がなかったので、現実的にあちらでキチンとした生活をするのは難しいと思うのですが、それはそれで別にしても、どうも住み処としての環境が自分にはあっていません。

で、こちらの永住権を2回更新しましたが、だらだらと市民権を申請せずにいるので、どっちつかずの状態です。いまのアメリカの状態は、いいと思うし、どうせ最後はここで骨を埋めるだろうから、日本国籍なくなっても、市民権があったほうが、後々にいいのはわかっているんですが。

で、日本好きといえば、”Astroboy" (鉄腕アトムですね)の映画が、10月23日に劇場公開だそうです。最近は何でも映画にしよるのう。
  1. 2009/10/06(火) 09:34:11 |
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  3. Honda #fIoVb3AI
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You're absolutely right!

皆さん口ではそうおっしゃる。表面的には装っている(?)
そして意識しているつもかもしれません。
でも本質的に昔と同じです。
でもいざというときになると、どうしても流されてしまいます。
不思議。馬鹿にしているわけではありません。
私も日本大好きです。素晴らしい文化を持っていると思います。
繊細さや、職人技には驚かされます。
でも本当に世界を相手にすのであれば、もうちょっとアイデンティティーを確立しないと
いけないのではないのかとも思うのです。そこいらへんを子供の頃からもうちょっとシッカリ教育しないといけないのではないかと......。

これは私がブログの中でしょっちゅう言っている自然の中に身を任せるとか、
あまりガツガツしないということとは、チョット違うニュアンスのものですからネ。

hih
  1. 2009/10/05(月) 03:35:33 |
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  3. Demee #-
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Demeeさん

ホント、仰るとおりだと思うんですよ!日本には、流され易さとか、「出る杭は打たれる」的土壌が未だにしっかり存在する。天皇xxxxだって、未だに女系天皇うんぬんとかって騒いでる人が多くて、正直、驚きます。天皇家の元祖って、女性の天照大神のハズ...じゃなかったの??

 海外に出た日本人の殆どが、日本大好き!型か、逆の日本大嫌い!型にはまるのは、全く本当だと思います。私はロコツに前者w
 単一民族、単一文化の日本では、アイデンティティーについて考える必要に迫られるような状況は、滅多にありません。自分のアイデンティティーは何か、幾つのアイデンティティーを持つか、そんな事に悩むのは中二病とばかり、一時のことと軽く見なされるのも、少なくはありません。一方で、例えばここ、アメリカでは、物心付いて、一歩外に出れば、即、自分のアイデンティティーを自覚する機会に晒されます。公園の三歳児ですら、人種を意識します。人種、宗教、出身地、金銭的階級、キャリア、支持政党...自分がどのアイデンティティー・グループに属するかを意識させられる機会、そして、それを表明しなければならない機会が、一生続きます。だから、「アメリカ人」というアイデンティティーにもこだわり、愛国心という言葉がよく聞かれるのでしょう。
 日本でも多様化が進んでいます。それに対応した、新しい意識が必要なような...
  1. 2009/10/04(日) 16:52:46 |
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  3. わに #-
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Yuchoさん

こちらこそ、ご訪問ありがとうございます。私たち一家も以前はコロラドに住んでいましたので、懐かしくブログを拝見させて頂いています。

>子供は素直に今読んでいますし、アメリカ国旗を見ると敬礼をするものだ
殆どの子供たちは、本当にそんな感じだと思います。学校の朝のルーティンとして、そのまま何の疑問もなく、成長していくのだと。私にはなんだか、戦前の「勅語」を髣髴させてしまうのですが、それも日本人だからそう思うだけで、アメリカ人は、親、祖父母の世代からずっと続く、習慣の一種に過ぎないのかもしれません。内容読むと、あんまり「誓い」たくないんですけど…
  1. 2009/10/04(日) 16:38:17 |
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  3. わに #-
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Hondaさん

ワタダ中尉の話は、私は今回初めて知りました。最初に新聞で読み流した時は、根性あるやっちゃなぁ、と、思っただけだったのですが、どうも気になって再読してみました。”はだしのゲン”のお父さんか...なるほど。
 私が最初にこの国に来た時は、NYCに住んだのですが、地下鉄のってると、障害のあるベトナム帰還兵(少なくとも自称)が、物乞いに来るのが、結構ショックでした。医学、装備の進歩で、今回の戦争では、未だかつてないほどの障害者が生み出されています。今後、そy「サポート」していくつもりなのでしょう?

>アメリカ国旗をビラビラ
9-11時、テキサスに住んでいたので、旗やステッカーさえ貼っつければサポート、みたいな風潮は、それはそれは顕著でした。「Proud to be American」っての。ですが、オースティンでは、おらが村の藪息子はようやった!的な雰囲気の中でも、やってる事ヘンだろ!ディキシーチック正しいだろ!という声はありました。そこが救い…?
 
  1. 2009/10/04(日) 16:31:03 |
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  3. わに #-
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愛国心。
狭義から広義までなかなかとらえどころのない言葉ですね。

愛国心というとどうしてもイデオロギー的に捉えがちです。正に大げさになりがちですね。
戦争に出兵したことだけが、愛国心として特にフューチャーされがちですね。
逆も真なりで、愛国心という言葉がでると何だかすぐにきな臭いことがイメージされがちです。
愛国なのでどうしても国家主導型のものになり、それが教育として反映してしまいます。

だけど違います。
間違った判断に従わず、無益な損失を出さないような行動をとるのも国を愛するが故ですね。
アメリカという国は面白いです。というか大したものだと思います。こてこての愛国教育をしてるかと思えば、個人としての判断力も養う教育もしているから、間違ったことには、身を呈してNO!といえる土壌があるように思います。国家に対してこうあってほしいと教育しても、イヤデス!とはっきり言える人が絶対出てきますもんね。

これは日本の自衛隊やけい警察では絶対にあり得ないことですね。
実力は別にして、精神はいまだに天皇バ・・・!バ・・・!ですよ。多分!?
仮に出てきたとしても、アメリカのように大きなムーブメントにはならないでしょうね。
内輪で握りつぶされるか、報道されないかもしれません。

日本とはいまだにそういうことがおきている神秘の国です。
アンタッチャブルな世界がまだまだいっぱいあるのです。

そして怖いと思うのは、昔から言われていますが、何かが起きるとすぐにその方向に向かって
進んでしまう傾向が本当にあると思います。今回の選挙でも選挙前からマスコミがかなり前からそして大々的に民主党有利の報道をしていました。実際自民党政権に辟易していたのも事実かもしれませんが、今回これだけの大差がついてしまったのも、それだの理由だとも思えないのです。
どうしても第三者に影響されやすいというのも、事実だとも思うのです。

逆に日本はもうちょっと愛国精神それも右翼的愛国ではない教育の時間が必要だとも感じるのです。
そして考えさせて、判断させるのです。なぜ日本がこんなにも平和でやっていけているのか。
多分国を出ると結構意識するんですよ。自分が生まれ育った国のことが本当に気になり始めます。
私も長い時で、たかだか数か月ですが、違う国で生活するとどうしても自分の国のことを意識せざるを得ない。否応なしにです。それは誰かに国のことを聞かれたり、¥のことを考えたり、ニュースが入ったり、様々なことが、耳に入ってきます。
又は外部との接触がそんなには多くないでしょう。そうことも起因してると思います。
そしてあまりにも平和で、きな臭い話などは一般の人々にとっては遠い世界の話なんでしょう。

外部と接触して自分とははるかに違った価値観を前にしたとき、あぁ国とはこんなモノなんだなぁ~と
考えるようになるんだと思います。そして自分ではそれが愛国心などとは気づかなくとも、「あぁ~梅干し茶漬けたべたいなぁ~」本当に若い人たちでもそう思うらしいですよ。正に日本の食文化に対する広義の意味での愛国心でしょう。日本人はまずはそうしたところから、はじめて愛国心的なものに触れるのでしょう。

他の国は日常毎日濃密に外部と触れています。そして鍛えられていますからねぇ~!
もう自分の判断でできるのですよ。

アイデンティティーなんかもそうゆう類のものだと思います。

hih







  1. 2009/10/02(金) 09:12:36 |
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  3. Demee #-
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はじめまして

ブログ訪問ありがとうございます。
アメリカに来て、三ヶ月がたちました。
子供たちの学校が初まり、日本の学校教育とは違った光景に親のほうが戸惑う事だらけです。
毎日の宿題は、私にとって英語で教えることがいかに難しいか・・・。
もっと、英語を覚えないと・・・・。と毎日頭を抱えています。

愛国心・・・。これもまた、難しい問題でして、
アメリカの自然、生活スタイル、また、他の国々の生活、特に否定することなく楽しんでますし、尊敬もしてます。
日本では愛国心を養うと教育をされてない私たちが、子供に愛国心を教えるのは難しい話でして、学校で、まだ6歳になったばかりの子供に愛国心の勉強Pledge of Allegianceを教えているアメリカの教育には、少しだけ驚きました。子供は素直に今読んでいますし、アメリカ国旗を見ると敬礼をするものだと思っているみたいです。
アメリカの愛国心の目的とは・・・。少し考えさせるブログ内容に、コメントしました。
アメリカのPledge of Allegianceを唱えなくても、アメリカが好きという息子さんの姿勢、私は同感します。
  1. 2009/10/02(金) 07:34:07 |
  2. URL |
  3. Yucho #-
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読みましたよ

ワタダ元中尉の話は当時から気にかけて読んでいました。アメリカ全体が、Blind Nationalism (not patriotism in my opinion) に浸されているときに、勇気のある人だなあといつも思っていました。 なぜか、”はだしのゲン”のお父さんとイメージが頭の中で重なっていたのを覚えています。うちの近所にVeterans Affairs Medical Center があるのですが、元兵隊サンたちの人生って結構悲惨なんですよ。 怪我しても、まともに治療とかリハビリとかやってもらえないし、きちんと社会復帰できずに、自分がまもってたはずの国の市民に見捨てられるし、で、”Support Our Troops" のバンパーステッカーを見るたびに、”サポート”ってどういうことやねん!とよく血圧があがったのもついこないだのことのように覚えています。 

単純な人たちがSUVの窓ガラスにアメリカ国旗を、レイカーズ優勝戦用の旗のようにビラビラさせて町中はしリ回ってたときに、すでに状況が最悪な状態になっていくのをみんなが、見抜くべきでしたね。
  1. 2009/10/02(金) 00:32:08 |
  2. URL |
  3. Honda #fIoVb3AI
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