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若息子、熱はないのですが、咳が出るので、今日は大事をとって学校を休ませました。でも、子供の常で、風邪は引いていても十分に元気なわけで…ああ、うるさい…orz
今日の一大ニュースは矢張り、クロード・レヴィ=ストロース氏の逝去でしょう。正に巨星墜つ…と、いうか、正直なところ、まだ生きておられたとは知らなんだ!享年100だそうで、大往生ですね。名前は高校の時に習ったし、大学の時、教養科目で著書を読んだ(というより読まされた)覚えがあるのですが、その頃から既に、教科書に出てる人だから、もう亡くなってるって、勝手に超失礼な思い込みしてました。しかも、恥ずかしながら、私は今回、氏の貢献を纏めた記事を読み、それを機会に改めて、氏の唱えた「構造主義」という思想を振り返ると共に、新たに考え直してみた…要するに、今日まですっかり忘れてた!なのでした。
私のバックグラウンドは経済学で、その後、国際開発を学んだのですが、学士の専攻も、三つ子の魂なんとやらと同じで、後から路線変更しても、奥底にこびり付いているものらしいです。てんで勉強しなかった怠け者学生だった私ですら、いくら社会学的な視点から開発学を教わっても、経済学的な見方から離れることが出来なかった。だから今更、「野生」「未開」の中に現代文明の原型をみるという構造主義的視点を、なぜ開発学の中で、もっと重視しなかったのかと悔やまれます。
曰く、構造とは、「要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は一連の変形過程を通じて普遍の特性を保持する。」んだそうです。この考えは、私には、個人の「アイデンティティー」への自覚に繋がるような気がします… もっとも私は、SF作家のAll-Time Favoriteがジェイムズ・ティプトゥリー、Jr.で、この頃はグレッグ・イーガンが気になって、しかもアルマティア・セン博士の本に心酔してるもんだから、何でも「アイデンティティー」に結び付けて、理解したフリする傾向があるんだけど。こういった、オノレの安易な傾向と、現役開発学の学生だった時に読んどきゃよかったという自戒をこめて、せめて「悲しき熱帯」と、「野生の思考」は再読せにゃならんなぁ、と、思っています。きっと、本屋さんで「追悼特集」とかで並んでて、手に入れ易くなってるだろうし。
しかし、こっちの新聞見る限り、レヴィ=ストロースは、人類学を確立した、っていう学術的立ち位置になってるのね。日本の新聞だと、揃って、「構造主義の父」として、思想家として認識してるようだけど。構造主義が暴露したのは、自分達が信じてる価値観だけが絶対じゃない、世界にゃ他の価値観もあるんだよ、って事だと思うので、アメリカ的には、すごーく受け入れにくい考えだよね。だから、構造文化人類学のヒトって、人類学が先に出ちゃうのかな?こういう、国によっての認識の違いがポロッと出るのが面白いね、と、思った、ただでさえボケた頭が、花粉症で当社比50%更にボケてる私でした。もう寝よ・・・
- 2009/11/03(火) 21:57:26|
- ニュースねた
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