わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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正統派ゴシック・ホラー:シャッター・アイランド

 マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演のミステリー、ここ二週続けて、全米の興行成績トップだった「Shutter Island(邦題:シャッター・アイランド;日本語公式サイトはこちら)」を観てきました。予告のオドロオドロしさに、コワイの苦手~!な私は、面白そうだけど怖そうだからDVDでいいや、と思っていたのですが、わに夫が昨夜、出張先で暇つぶしに見て面白かった!っと言うんで、私も負けずに見に行ったのだ。

 「ミスティック・リバー」の作者でもある、デニス・ルヘインのミステリーが原作ですが、映画はむしろ、超正統派のゴシック・ホラーという感じ。スコセッシ監督といえばギャング映画のイメージが強すぎて、こんなホラーチックな映画も撮るんだなぁ、と、少し意外でした。1954年、精神異常の凶悪犯罪者を収監したマサチューセッツ州沖合の島、シャッター・アイランド(閉ざされた島)。その名の通り、どこにも出口の無いはずのこの島の病院から、一人の女性患者が失踪し、USマーシャルのテディー・ダニエルズが、捜査のために訪れた。実は、テディーがこの島に来たのには理由があって… と、いうお話。

 この、1954年という時代背景が、実はとても重要で、この年には実際に、マサチューセッツ沖は大きなハリケーンに見舞われてします。主人公テディーは、ナチの強制収容所開放に陸軍兵として参加した過去があり、約10年前のその経験が精神的なトラウマとして、作中で何度もその際の様子がフラッシュバックとして現れます。また、精神業患者の治療法に関しても、50年代当時の実験的治療手段と、精神障害に対する薬剤投与という、近代治療の台頭が、映画の背景になっています。

 日本の公式サイトや、ポスターでも、本格ミステリーとして謎解きを前面に押し出していますが、この映画の作調はむしろ、先に書いた通りゴシック・ホラーだと思いました。おどろおどろしい島の様子、特に、元は南北戦争時代の要塞だったという「重病人用」C病棟の禍々しさ、魂の抜けたような患者たち、吹き荒れる嵐、正体の見えない精神医達。島では常に重々しい雰囲気が垂れ込めています。大音響で音楽が流れる中、島内のアシュクロフ病院への扉が開かれるオープニングは、まるでヒッチコックの映画のようです。この島の、そして灯台の秘密とは?果たして、テディーは無事に島を抜け出すことが出来るのか?流石に、このネタバレは白文字にしておきましょう。

実は、とってもシャマランでしたw ぶっちゃけて言えば、全てはテディーの妄想で、かつてUSマーシャルだったのは本当だけど、最愛の妻がおかしくなって3人の子供を溺死させてことで精神に異常をきたし、患者としてシャッター・アイランドに収容されていたのだ。って、オチらしいんだけど、そのオチがまた謎含み、という余韻のある終わり方でした。(←ネタバレ上等!なら、反転してみてください)

 しかし、レオナルド・ディカプリオ…orz タイタニックのチャーミングな美青年ぶり、ギルバート・グレイプスでの天才的な演技力は、一体どこへ行ったのか?この映画でも、相も変わらず眉間に皺寄せて、悩んでばかりのムサ男なキャラクターで、アンタ、ちょっと違うタイプの役柄を探すが良いよ、と、思うのは私だけではあるまい。いや、本人とそのマネジャー、スコセッシ監督以外は、そう思ってる人は多そうだ。少し軽めのコメディーで優男役でもやってみてはいかがなものかしら?

 ともあれ、アカデミー賞を取っちゃった(と、しか言いようが無いよねぇ)、「ディパーティド」の、スコセッシ監督xディカプリオのコンビ再びの作品ですが、私的には、ディパーティドよか出来は良かったと思います。もちろん、ディパーティドがあんまりだ…ってのもあるのですが。映像も面白く、二時間18分の映画を通して、ずっと緊張感が続きます。そこはちょっと、同じくスコセッシ監督の「ケープ・フィアー」を彷彿とさせるかな?ベン・キングスレーが謎めいた精神科医を演じ、ディカプリオの相棒となるシアトルから来たUSマーシャル、チャック役にマーク・ルファロ。この二人の存在感が、主人公を食ってるような気もします。ベン・キングスレーなんて、存在がもう、ゴシックだもんね。

 小難しいことを考えこまず、この作品の醸し出す雰囲気に身を任せて、エンターテイメントとしてのサイコスリラーを楽しむべき一作…なんだけど、これは結構、後を引くかも?真相は考えれば考えるほど、細かいシーンに注目すればするほど、こんがらがって判らない。結局はどっちだったのか、うやむやと観客を迷わせるのが目的だったりして?もし、それが、スコセッシの狙いなら、私は十分にエンターテインさせていただきました。DVDでネタバレ来るかなぁ?

  1. 2010/03/01(月) 22:30:20|
  2. 本と映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

そうそう!既に原作を読んでいる人以外は、何の先入観も無く見るのが一番楽しめると思います!

お話も面白いけど、映像も綺麗だし、廃墟好きにはワクワクするような情景も一杯。今時の、カメラがぐるぐる動く映像は苦手なので、そんな場面がなく、ちゃんと腰を押し付けた映像なのも嬉しかったわv

でも、色々と腑に落ちないところもあるので、早く日本で公開されて、色んなブログや掲示板での解説も待ち遠しいのだ(><)
  1. 2010/03/03(水) 14:49:11 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

観ました~

私も週末に夫と観て来ました。映画予告が怖そうだったので、ミステリーは好きで、ホラーが駄目な私は、ずっとどうしようかと思っていたのですが、観て良かったです。私もネタバレにならないように、内容には触れませんが、良かったです。

皆さん!良かったです!(笑)観に行く時は、リビューとか読まないで、観に行って下さい。

それだけ言いたくて、コメントしました。ではでは。
  1. 2010/03/03(水) 09:01:22 |
  2. URL |
  3. まさこ #73DAy5m2
  4. [ 編集]

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