わにの日々-海が好き!編

NY、DC、テキサス、コロラドを経て、大都会ロサンゼルスから、その郊外の海辺の街、レドンドビーチに移り住んだ、ぐうたら中年主婦・わにのトホホな日々

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This American Life:トヨタとGMの差は何だったのか

 私がNPRジャンキーなのは、何を今さらwな事実ですが、中でも好きな番組が、週日午後の「Market Place」と、日曜日の「This American Life」です。「This American Life」は、経済や社会問題から、湖畔の廃屋の秘密を探れ、なんてトピックスまで、幅広い話題を、多くのインタビューを交えて紹介する、NPRの人気番組。お休みの日には遊びに行ってばかりで、毎週決まって放送を聴けるとは限らないのですが、聞き逃してもウェブでDLできるので便利。今週のプログラムは、その進退を巡って日本でも話題になった、トヨターGM合弁会社、NUMMIのカリフォルニア州フレモント工場が取り上げられました。

 工場で飲酒、セックス、麻薬は日常茶飯事(ぎょえー!)、月曜日には5人に一人が現れない(たいてい、朝っぱらから向かいのバーに居たそうだw)という、強固な労働組合に護られて、やる気ナッシングなフレモントのGM労働者が、トヨタのチームワークとKAIZEN精神に出会って、どう変わったか。全米でも生産性は最低のトンデモ工場が、Made in America中での最高水準車を生産するに至った軌跡を、トヨタの雇った最初のアメリカ人従業員、トヨタとの合弁で自分の職場が変わっていくのを体験した元フレモント従業員、UAW組長等、多くのインタビューを通じて追っていきます。それまでフレモントの街から出たこともなかったような従業員達が、日本の豊田市に研修に行った時の思い出を、今では定年退職した元従業員が語っていました。

 日本人、仕事早い!(ぐぬぬ、負けてたまるか!)
 焦りすぎて一層出遅れたら、自分の分を終えた同僚が助けてくれた!(アメリカじゃ、自分の仕事以外に手を貸すやついなんかいない)
 マネジメントが自分に声をかけてくれた!(あいつら、雲の上の存在じゃなかったのか?)
 そればかりか、どうしたら良くなるだろうかと自分の意見を求めた!(俺の意見を尋ねる奴なんて、今までいなかった)
 この工具が、もう少しこうだったらいいのに、と、口にしたら、数時間後に自分の意見を取り入れた工具持って返ってきた!(こいつら、魔法使いか?!?)
 幹部と一般職員が同じカフェテリアでお昼食べてた!(しかも同じメニューだぜ!)
等々、その新鮮な驚きが語られます。日本人からすれば、このオッサンは何当然なことに驚いてるんだ、ですが、アメリカの多くの企業・組織では、今でも同じような感じなのです。

 今週の木曜日、全米で唯一、労働組合を擁する、フレモント工場は、最後の一台・カローラの完成と共に閉鎖し、これによって四千500人が職を失います。トヨタ的に、GMが手を引いたのに、なんでウチが面倒見なあかんねん!というのは、もっともだ。だいたい、効率重視に反する。そのせいか、番組では閉鎖を惜しむ声は紹介されても、批判的な意見はありませんでした。いくら、GMに比べたら雲泥の差の生産効率でも、アメリカのトヨタ工場全般との比較ではコストパフォーマンス最低なのだから、仕方ありません。

 一方で、このフレモント工場から目と鼻の先のGMバンナイ工場は、日本式マネジメントに反抗し続け、「タイタニックをカヌー用の櫂で運行しようとするような」経営を続けた結果、1992年に閉鎖され、二千600人が失業したのでした。バンナイ工場のみならず、全生産車両の生産費用のうち、各車一台につき1600ドルは、組合に所属する従業員の健康保険費用とまでに肥大したGMの末路が、昨年末の破綻です。俺たちは最大の自動車メーカーなんだから、No2の猿真似する必要なんかないね、ハイブリッド車なんてただのウケ狙いだろ、と鼻で笑っていたジャイアントは、やっと10年前から日本式の効率重視を見習いはじめ、ハイブリッド車開発も開始しましたが、時は既に遅かった。

 ここ数カ月の騒ぎにも関わらず、権威あるコンシューマー・レポート誌は、トヨタ車をGMやフォードより高く評価し、アメリカにおけるトヨタ車販売数も好調なままです。それは何故なのかを探ろうという意図のこの50分の番組では、最後に、GMはトヨタに学ぼうとし、トヨタ方式に歩み寄った。一方で、トヨタがGM化しつつあるのではないかという危惧を発します。先の豊田社長のアメリカ議会での、「こういった欠陥車を生産することとなったウチの問題は、急に大きくなりすぎたことです。」という言葉を引用して。利益を追求するあまりに安全性を犠牲にしたのではないか、巨大化に伴ない官僚主義がはびこるようになったのではないか?GMが踏んだと同じ轍を踏み始めていたトヨタにとって、今回の件は良き警鐘となったことを望まずにはいられません。私、自分のプリウス、すっごく好きだし、もっともっと、いい車を作り続けて欲しいよ。で、Rav-4ハイブリッド、お願いします。色は、シルバーメタリックのブルーを外さないでください。プリウスのんよりも、少し淡い目のブルーがいいです…って、誰も聞いてへんって!
  1. 2010/03/29(月) 22:47:08|
  2. アメリカ経済・政治
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ピックアップを売ってからずっと、我が家には車が一台しかないので、本当は既に二台目が必要なのです。ナショナルパークなどに行くのが好きな一家なので、4WDが欲しいと思っていますが、4WDハイブリッドは、ハイランダーのような大型SUVしかないんですね。実際に買うのは、Rav-4がCR-Vになると思うのですが、どちらもハイブリッド開発の噂すらありません。ハイランダーやレクサスのハイブリッドが作れるんだから、Rav-4ハイブリッドなんて、すぐ作れそうなのになぁ…
  1. 2010/03/30(火) 11:25:52 |
  2. URL |
  3. わに #-
  4. [ 編集]

>Rav-4ハイブリッド、お願いします。

えッ!もしかしてご購入予定?

hih
  1. 2010/03/30(火) 06:54:20 |
  2. URL |
  3. Demee #-
  4. [ 編集]

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